「声優嫌い」を克服しにラゾーナ川崎へ行った
昨日、ラゾーナ川崎プラザで開催されたアイカツフレンズ!の無銭ライブ「ファーストツアー 友だち誘ってどーんとコイッ☆」に足を運んだ。
関連して感じたことを思いつくまま書き留めたので、あまり文章としてのまとまりはないが、誰かにとって共感できるものとなれば幸いだ。
アイカツフレンズ!ファーストツアー 友だち誘ってどーんとコイッ☆|大会/イベント|データカードダス アイカツフレンズ!
そもそも、自分は「声優の話題」「声優イベント」が苦手だった。理由はいろいろあるが、ビジネスの臭いがとりわけ強く感じられたことや、アニメファンだった人が声優を追いかけるうちにアニメそのものに興味をなくしてしまうのを間近にたくさん見てきたことが大きいと思う。
大学に入って環境が変わり、自分も「声優」に対する認識を改めたいと思った。今までは「声優嫌い」を自称してきたが、そうはいっても演者としての声優には一定の敬意を持っているし、声優ライブにしたって自分は大勢で集まるのが苦手な質ではない。世の中は変わらないが、自分の認知を変えることなら少しはできる。そう思った矢先、夢中になったテレビアニメが「アイカツフレンズ!」だった。
5月5日に川崎で無銭ライブがあることを知った。「アイカツフレンズ!」で声優イベントを好きになれないなら、自分は一生声優の話題を楽しめないかもしれない。でもここはひとつ、「アイカツ」のネームバリューを信じて足を運んでみよう。
そんな気持ちで、ラゾーナ川崎へ向かった。
イベントは、まあまあ楽しむことができた。それは、前列に設けられた「小学生以下観覧エリア」の子どもたち(こだわりはないが、女の子に混じって凄く楽しそうにしている男の子が目に留まったので本稿では「子どもたち」と書く)のお蔭だ。
無銭イベントだけあって、役者・会場の成年男女はともに、子ども達に楽しんでもらうことを最優先していた。これが、自分にとってよかった。子どもが楽しそうにしている姿を見るのは、それだけで幸せな気持ちになるものだ。
帰りの電車の中でふと考えた。
子どもが楽しむことが自分の楽しみの全てであるとき、もし子どもが楽しそうにしていなかったら?「子ども」という名の偶像から、現実の子どもがはみ出した行動をとったときには?女児向けアニメにもよく登場する「娘に過剰な期待をしたり、理想像を押し付けたりしてしまう親」の顔が、頭をよぎった。
(リンク先はイメージです)
今回は、「アイカツ!」シリーズが大好きな諸先輩(子どもたち)に助けられた。しかし、いつまでも子どもに頼ってはいけないと思う。
イベントで隣になったおじさんは、娘の付き添いで来たそうだ。「自分はこれ(アイカツ)のことは分からないのだけれど」と言いながら、小学生以下のエリアへ行き、離れ離れになってしまった娘を心配していたが、いざイベントがはじまるとおじさんなりに楽しんでいるようだった。
自分自身の力で、もっと「アイカツフレンズ!」のイベントを楽しめるようになりたい。せっかく大人がひとを楽しませようと用意したものがあるのだから、最大限楽しまなければ損というものだ。
(6月24日に京都で開催するそうです、興味があれば是非)
ライブ中に小学生以下観覧エリアへ降りてきた演者に素早くファンレターを手渡す歴戦の女児や、テレビアニメの劇中台詞を再現してみせる演者の様子などを反芻していると、MCのある呼びかけを思い出す。
「友だち誘って、来てくれましたか~~~?」
もちろん、声優に対する複雑な思いが消えてなくなったわけではない。自分が声優ライブに行って「楽しかったよ」と但し書き無しで言えるようになるまでには、まだ少し時間がかかりそうだ。
それにしても、昨日は大きな心変わりをした日だった。「こんな面白いものがあるんだよ」と、自分が他の人を声優イベントに誘う。そんな未来があってもいいかなと、はじめて思った瞬間だった。